石川えりこさん 第46回講談社出版文化賞 絵本賞を受賞


昨年1年間に刊行された優れた絵本に贈る第46回講談社出版文化賞の絵本賞に石川えりこさんの「ボタ山であそんだころ」が選ばれました。石川さんは授賞式で「地味な作品だけど、受賞して、これからも描き続ける勇気をいただいた」と感謝を伝えられました。

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受賞作は石炭を生活の中で使っていた今から50年程前の物語です。3年生になったえりこの友達、けいこちゃんは、ボタ山の登り方も黒い川の飛び越え方も教えてくれる。ある日、授業中に炭坑のサイレンが鳴り響いて...。

昭和4061日三井山野炭鉱で爆発事故が発生しました。死者237人。爆発事故を背景にしながら鉛筆だけで描かれた世界には、生きていくことの厳しさと強さ、人々の温もりが伝わってきます。選考委員の長谷川さんは「力を尽くして精一杯生きる人たちが不遇に直面する。しかしそんなことを穏やかにしなやかに優しく、それでいてとても力強く描かれた絵本」との選評を寄せている。

受賞記念の原画展が福岡市天神の「ギャラリーおいし」にて623日(火)~75日(日)まで開催されました。期間中、読み聞かせやトークイベントも行われました。会員の皆様も一度手にとってご覧下さい。深い感動は絵の持つ力を再認識させてくれます。今年4月に石川さんが絵を担当した「すずこ」(文・原野なおこ、西日本新聞社刊)が出版されました。こちらもどうぞご覧ください。石川さんの益々のご活躍を期待しています。